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Channel: 昆虫採集記
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バーベキュー

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午前中に富士市のKさんから「きょう昆虫館が終わったあとでバーベキューはどうでしょう?」と電話がありました。
「いいですねー」内容についての細かな打ち合わせは集まってからにする・・・ということで即決です。

4時ころに藤枝市のFさん一家がお見えになったので「急な話しですが今晩バーベキューやりますが、いかがでしょう?」とお誘いしてKさん一家を待ちながら準備をしていると「昆虫館のほうはもういいんですか?」とKさんの息子さんが来ました。
Kさん一家は少し前に到着して昆虫館が終わるのを待っていてくれたようです。

火をおこす係りと買い出しに行く係りに分かれて準備に取り掛かりました。デング熱のこともあるので蚊取り線香はいつもの倍くらいぶら下げておきました。




「秋の日はつるべ落とし」と言われているように、買い出し部隊が帰ってきてバーベキューを開始するころには予想外に暗くなってしまい焼き加減がよく見えないので「歯が悪いので薄くて柔らかそうなのがいい」と買ってきた肉はあっという間に焦げてしまいました。
昨年バーベキューを行った際にライトトラップで使用した灯光器を持ち出して屋根に取り付け、なんとか見えるようになりました。


子供の育て方や教育に関するエピソードなど楽しく会話されている奥様方の中にズケズケと割り込んで青春時代の武勇伝などを話し始めた私はちょっと浮いた感じで、奥様方二人は思わず引いてしまったようです。

なんやかんやで買ってきた食材も食べつくしたのでお開きということになりました。時間はすでに9時をまわっていました。
「気を付けてお帰りください」と見送りましたが、いちばん気を付けなければならないのは私のようでした。



脱皮中のアシダカグモ

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昆虫館の壁で脱皮中のアシダカグモを見つけました。
ちょっと薄暗い場所だったので、はじめは何だろうと思いましたがよく見るとアシダカグモが脱皮しているところでした。
写真は横向きになっていますが、足をひろげている方が抜け殻でイカみたいな形でぶら下がっているのが本体です。


フラッシュをたいて撮影しましたが、よくわからなかったので明るい床において撮影し直しました。
本体?の方をさわってみましたが、まだフニャフニャでした。

そのままにしておくのもなんですので・・・そっと持ち上げて山の麓の草むらに置いて来ました。

久しぶりの飲み会

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磐田市にある昆虫公園の皆さんと浜松で飲み会をやることになりましたが、私は酒を飲むと酔いつぶれてしまうので飲み会の後の私をどうしたらいいのかみんなで心配していました。

この年になってみんなに迷惑をかけるのもみっともないので、まだ試したことのない秘策を実行することにしました。

それは私の兄に教わった方法で、日本酒の熱燗を飲むときにコップ一杯の水を用意しておき酒を一口飲むたびに水を一口飲むという方法です・・・・・・・はたしてうまくいったのか?

最初の居酒屋では楽しい会話に終始し、飲み放題ということなので頑張って飲みました・・・いまのところ大丈夫みたい。

二次会はカラオケに行こうということになりました。
みんなを盛り上げようと先陣をきって私の歌った曲は「河内遊侠伝」・・・・私の歌を初めて耳にする新人の方々はビックリ!

みなさん思いのほかカラオケが好きみたいで、新しい歌から古い歌までじょうずに歌っていました・・・が、電車の時間を考えてなかったのか結局終電に乗って帰ることになりました。

私の方はどうなったかというと、まったく酔わず意識もしっかりしていました・・・スッゲ!

たいへん楽しかったので来月はカラオケで飲み会をやろうという話になりました。

ニイジマチビカミキリ

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7月14日から8月いっぱい休日無しで昆虫館をオープンしていたので久しぶりの採集記です。
・・・が、ほとんど成果無しでした。
この時期、何も採れそうにないことはわかってましたがフィールドの様子を見るつもりで出かけてみました。
・・・が、それにしても何もいない。

枯れズルのブッシュを叩いてみると・・・

小さな小さなカミキリムシが落ちました。


ニイジマチビカミキリです。
なにはともあれ「ブログネタ」として撮影し、一応毒ビンに回収しました。

その後も枯れ枝などのビ−ティングを試みましたが、ハサミムシやザトウムシ以外ほとんど何も落ちてきませんでした。

羽化したばかりのルリクワガタがいました

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林の手前のガレ場でボコボコに朽ちた立ち枯れを見つけ「なんでもいいから甲虫がいないかナ」と柔らかそうな部分を崩してみました。
完璧に朽ちているので簡単にボロボロと削れ?ます。

すると・・・朽木の破片の中に見覚えのある赤褐色の輝きを発見!

ルリクワの♀です。
羽化したばかりなので腹面全体が黄色をしていました。

「ひょっとしたら気の早い奴がいるカモ」と破片のあった場所をそっと削ると・・・

こんどは♂がいました。
しかも、たった今サナギの殻を脱いだばかりと思われエリトラ部分に光沢はありません。

とりあえず写真を撮ったので「よし」として、この次に来る時のお楽しみにしておくことにします。

コルリクワガタのポイントを調べてみました

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ルリクワ類を割り出すにはまだ早すぎるのでいつもコルリを採っている場所で産卵マークのついている材を調べてみました。
せまい範囲の場所なので、産卵マークのついた材は一本だけしか見つかりませんでした。

コルリの材は見つかりませんでしたが、代わりに鹿糞を見つけました。

まだ新しい落し物でしたが、フン虫の入っている気配を感じます。


細い枯れ枝でフンを動かしてみると・・・いましたマグソコガネのなかまです。


フンを割ってみると小さな種類が入っていました。


ここでは大きさの違うマグソコガネ3種とマエカドコエンマコガネ、クロマルエンマコガネが見つかりました。

マグソコガネ類3種?はどれも特徴のない茶褐色のものばかりですが、いちばん小さなものはマキバマグソと思われます。

アオスジカミキリ

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朝、昆虫館に着き車から出るとネムノキにカミキリムシらしき影を発見。
「アオスジカミキリにちがいない」とそっと近づいて見ると・・・


やはりアオスジカミキリでした。
駐車場の周りにはネムノキが何本か植えられており、アオスジカミキリが食害した痕がいくつもあります。
これまでにも何頭か得ていますが、写真を撮る機会はありませんでした。


本種はカミキリムシのなかでは普通種ですが私の好きな1種です。
盛夏に現れる種なので、初めて採集した時は針を刺して形を整える間に暑さと湿度のために腐ってバラバラになってしまった思い出があります。
♂の大アゴをカッと開いた形の標本にするとかっこいいです?

大井川河川敷にいってみました。

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冬場にクワガタ幼虫を採りに行っている大井川河川敷の様子を見にいってみました。
想像はしてましたが、思った通り背丈ほどもある草に覆われていました。
ヤナギの木のある部分は流木が積み重なっているのでなんとか入っていくことができました。


湿った材があったので試しに手グワを入れてみました。


いました! コクワ幼虫です。
本当はヤナギの木にいるクワガタ成虫を撮影したかったのですが、樹液の出ている木はほとんど無く蹴飛ばしても何も落ちてきませんでした。
それでも、この冬に来るときのために下調べを行おうと何カ所か見て回りたいと考えてましたが、ヤブカの攻撃がものすごくて30分ほどで退散することになりました。

これまでは冬にしか訪れてなかったのでわかりませんでしたが、こんなにも草が茂っていたのには驚きました。
クワガタムシの活動する季節にこのように草が茂っている環境であれば♀が安心して産卵にくるのもうなずけるナと思いました。

セグロアシナガバチの大きな巣をとったこと

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少し前の話ですが、昆虫館の二階の庇にセグロアシナガバチが巣を作り始め来館者から「大きな蜂の巣があってあぶなくないですか?」と言われたので「高い場所にあるからだいじょうぶと思いますヨ」と話しておきましたが、直径20cmほどになり働き蜂の数も多くなったので(ちょっとあぶないかナ)と駆除することにしました。 8月初旬の頃だったと思います。

お客さんの来る前にやってしまおうと10mほどの竿にネットをつけて蜂の巣を一気にとることにしました。

働き蜂が巣全体を覆っているので一網打尽に掬い取りネットごと地面に置いておき、攻撃してくる蜂は別なネットで片っ端から捕まえネットの上から踏みつけてしまうつもりでいましたが・・・なんということでしょう?・・・なんの抵抗もなく巣とそこにいた数多くの蜂はおとなしくネットインされ他の蜂も攻撃してこないではないか。

無抵抗の蜂を殺すわけにもいかないので、巣に付いていた蜂をそっと払い落して一匹も殺すことなくずっしりと重い巣を手にすることができました。
2〜3ケ所は刺される覚悟でいましたが、どうして向かってこなかったのか考えてみました。
おそらく8月にしては気温の低い朝だったので蜂の動きが本調子でなかったものと考えられます。

その晩は、蜂の巣の駆除は早朝に行えば簡単にできるのでは・・・などと考えながらハチの子をフライパンでいためて食べました。

セグロアシナガバチ 2

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大きくなったセグロアシナガバチの巣をとりましたが、温度が低かったのかなんの抵抗もしなかったので1頭も殺さずに巣をとることができました。

たくさんいた働き蜂は巣のあった場所にかたまっていましたが、数が多いので巣の横にもかたまりができていました。

働き蜂がたくさんいたのですぐに巣作りにとりかかったようで、幾日もたたないうちに直径10cmほどの新しい巣ができあがっていました。

働き蜂の数が多いので、新しい巣に止まれないものはやはり横にかたまりを作っていましたが、10月に入って巣を見ると、あんなにたくさんいた働き蜂はいなくなり、現在は巣の表面を覆うだけの数に減っています。

パプキンのペアリング

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短いサイクルで成長するパプキンをブリードしてみることにしました。
温度を23℃くらいにしておけば、いつでも産卵するそうなので冬場の楽しみになりそうです。

以前試したことがありますが、その時は幼虫のエサがよくなかったので小さなものしか出せませんでした。


生マットに産卵するようなので微粒子の生マットを固く詰め、その上に産卵木を置き、普通のクワガタ用マットで木の半分ほどを埋め込みました。


緑色系のワンペアを入れましたが、♂はマットの中にもぐり込んでしまい♀は小枝に登り飛んでばかりいます。

・・・・だいじょうぶカイナ?

祖父の格言

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私は4人兄弟の末っ子で、幼いころに教わった祖父の格言についてのエピソードを紹介します。
兄弟4人とも自然の中で自由奔放に育ちましたが、ある時兄たちがムササビを捕ってきたときの話です。

わんぱく兄弟は神社の杉の木にいたムササビを見つけ珍しさも手伝ってか夢中になって石をぶつけて殺してしまいました。
初めて手に入れた獲物を自慢げに持って帰ってきたのですが、それを見た祖父の言葉にびっくりしたそうです。それは・・・

兄たちが獲物のムササビを自慢げに見せると、祖父は「お前たちは何ということをしてしまったんだ」と本当に困ったという顔をして言ったそうです。「何の目的もなく生き物を殺すことは無益な殺生だから、お前たちで食べてしまうしかない!」と言われたそうです。

現在と違って祖父の威厳は絶対的だったので、兄たちは仕方なくムササビを焼いて食べたそうです。
そのムササビの味はとてつもなくまずかったので「もう絶対に無益な殺生はやらない」と心に誓ったそうです。

先のブログで「セグロアシナガバチの巣をとって中身をフライパンでいためて食べました」と何気なく書きましたが、食べる理由のひとつには祖父の格言が今も私の中で生きているということです。

昆虫標本をジオラマにしました

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先月はじめに静岡科学館「るくる」の館長さんがお見えになりイベントの協力を依頼されました。

最初にお話のあった時に「いきなりでは準備できないから前もって打ち合わせしたい」と言って打ち合わせ予定日を決めておきながら館長さんがお見えになったのが何のことか忘れてしまい「今日は何でしょうか?」などと言ってしまいました。

・・・が、さすがというか私のことがよくわかっていらっしゃるので「ちょっと先の話ですがイベント協力の打ち合わせにきました」と言われ「あっ、そうだった」と赤面しながら思い出しました。

昆虫館の中をご覧になった館長さんは「いくつか作ってほしいものがあります」と展示物の打ち合わせをしました。

その中の一つが「樹液に集まる昆虫」です。

館内に展示してあるものですが、これを標本箱に再現したものです。

背景は昆虫館の周りの風景を写真に撮ったもので、昆虫が集まるクヌギの木の代わりにはアベマキの樹皮を使いました。
一応完成したので館内に展示しながら気になる箇所を手直してみようと考えています。

昆虫標本をジオラマにしました 2

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こちらの試作品はカモフラージュです。
館内に展示しているものは、昨年3月に館をオープンする際にあわてて作ったのでナナフシなどはすぐに見つかってしまいました。

今回はご覧のように昆虫によく似た?枯れ葉や木を使ったので、我ながらうまくいったと自負しています。
しばらく館内に展示してお客様の反応をみながら手を加えていこうかと考えています。



こちらはハナカマキリです。
生きている時のハナカマキリはもっと白くて蘭の花と同化しているのですが、死んで乾燥すると黄ばんでしまうのですぐに見つかってしまいます。
ハナカマキリが簡単に見つかることで、逆にコノハチョウが見えにくくなるのではという効果を狙ってみました。

この他にもいくつか依頼されてますので、寒くなる冬場にじっくりと時間をかけて順次製作してみようかと考えています。

ルリクワ採集に行ってきました

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今年の初めに行った時は材が凍っていて思うよな採集ができませんでしたが、いくつかよさそうな材を見つけておきました。
登山道からはずれた場所にあったので、途中から上に向かって真っすぐに登っていくと目的の倒木がありました。


表面は苔むしてますが樹皮の隙間に産卵マークがついていることは前回確認済みです。


樹皮をはがすと思った通り産卵マークがたくさんありました。

やわらかな黒腐れ部分をそっと削ると・・・

いました! ルリクワ♂です。

また出ました。今度のは羽化して間もない♀です。

芯の部分は固くて白色ですが、ルリクワの蛹室は材の表面の灰色のやわらかな部分だけにあるので簡単に削れます。
次々と見つかるので、もうやめられない止まらないモードに入ってしまいました。
毒ビンを持って来なかったので幼虫採集用のケースに見つけたものを入れるしかなく何頭採集したのかわからない状態になっています。


ルリクワ採集 2

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先ほどの倒木でいやというほどルリクワが採れたので(ルリクワはもういいや)と思いつつも(もっと大きな奴がいないかな)と期待して斜面を登っていくと、太い立ち枯れが倒れていて残った根元部分に産卵マークがついているのを発見。

しかし、どういうわけかこの木には成虫はおろか幼虫さえも見当たりません。
「おっかしいなァ」と思いながら少し深めにクワを入れると・・・

いました! ブルーのルリクワ♀です・・・しかも大きい!
この♀を採って満足して帰ることにしました。

良くないことが続くようにラッキーなことも続くようで、この後意外なものを見つけました。詳細は次に書くとして・・・
とりあえず本日の成果です。

ほとんどが小型個体ばかりでしたがこんなに採れて大満足でした。

ヒラノアカヒラタゴミムシ

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ルリクワガタをたくさん採って山から下り、駐車場のトイレに入りました。
このトイレは最近清掃してないようで中はひどいことになっていました。
「げっ、きったねえ」と思いつつ用を足して床を見ると、クモの巣にひっかかってモゾモゾ動いている甲虫がいます。

このところルリクワなどに夢中になっていたので、他の昆虫に関する知識がぼんやりしてしまってますが、これはずっと前に1頭だけ採集したことのあるヒラノアカヒラタゴミムシではないか!


家に帰ってからクモの巣を取り除き、きれいにしてから調べました。たぶんヒラノアカヒラタゴミムシで間違いないでしょう。


じつは、この他にも面白いものがクモの巣にくるまれていましたが、こちらはだいぶ前に死んだものらしくクモの巣を取り除くとバラバラになってしまったので接着剤でくっつけているところです。

オオチャイロハナムグリ

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オオチャイロハナムグリはここから数キロ先の山犬段で1980年代に1♂2♀採集したことがありますが、それ以外では採ったことがありません。
オオセンチコガネの死骸がいくつか見られるのはうなずけますが、先ほどのヒラノアカヒラタゴミムシといい夜間灯りもないこのトイレにどうして来たのか不思議です。

アルコールで湿らしてからピンセットでクモの巣を慎重にとっていくと乾燥のためかバラバラになってしまいました。
微量の接着剤を各パーツにつけて組み立てていくと触覚や脚の先端部分に欠けはありますが、なんとか形になりました。
自身3例目の記録です。

ミヤマクワガタが羽化していました

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先にミヤマ♀が羽化したことを報告しましたが、今日マットの交換をしようと飼育ボトルをあけてみると2♂2♀が成虫になっていました。

♂2頭はどちらもそれほど大きなものではありませんでしたが、今日見えられたお客さんがぜひ譲ってほしいとのことでしたので話し合った結果♂♀ペアで500円ということにして販売しました。

来年まで飼っておき暖かくなったらペアリングするというので、大きな方の♂を持って行かれました。


あと2頭♂の幼虫がいますので、こちらは新しいマットに入れ引き続き飼育してみます。

水窪に行きましたが・・・

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ルリクワ採集の季節到来ということで、かねてより目を付けておいた場所に行ってきました。

片道3時間かけて目的地に到着。登山道?を登り始めてすぐにルリクワのいそうな材を発見。


雨が降ったばかりのようで材は湿っています。最初の一撃でキラリと光るルリクワ♀が出ました。

光沢が強いのでおそらくホソツヤルリの♀です。
「おっ、今日はいいかも!」と喜びましたが・・・あとはサッパリでした。


いかにもコルリの入っていそうな材でしたが、何もいませんでした。



ルリクワの産卵マークがたくさん付いた太い材でしたが、成虫はおろか幼虫さえもいませんでした。

いつものパターンではありますが「3時間もかけて何しに来たんだろう?」と後悔しつつ帰ることにしました。
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